2014年5月6日火曜日

ちぃずの仲間達24:中西智代梨〜帝都に斬り込む顔芸職人〜

 本当は、博多レジェンドの千秋楽よりも前に書きたかったのだが、どうしても研究生の面々を優先したかったので、後回しにしてしまった結果、気付いたら新チームA公演よりも後になってしまった……。でもまぁ、離れてしまっても、仲間であることには変わらないので、遅ればせながらも語らせてもらおうかと。
 今更言うまでもないことだが、顔芸とモノマネに関しては、博多の中では随一の実力者だった。特に「鳥」や「高級な壷」などの顔芸は48Gでも屈指の完成度だと思う。ただ、「バラエティー班」として彼女の芸風を見ていると、個人技に頼りすぎて、他のメンバーとの連携が取れていないような印象もあり、劇場MCという意味では、いもむchu!のような安定性には欠ける。ただ、逆に考えれば「外仕事で周囲に仲間がいない状態」でも個人で戦える能力の持ち主であるとも言えるので、どちらが良いとも言い切れない。
 だが、常識的な知識が無さすぎて、漢字の読み間違いなどで会話のテンポを悪くしてしまっているのは、正直言って私の中では悪印象。もし、あれが「ボケ」としてわざとやっているのなら、やめた方がいいと思う。特に、今のチームAではバカキャラは飽和状態なので、その中で「空気が読めないバカ」というイメージを持たれてしまうと、(ただでさえ叩かれやすい「移籍組」だけに)どうしてもファンは付きにくい。
 一方、パフォーマンスに関して言えば、歌唱力は間違いなく高いし、ダンスも悪くない。顔についても、すっかり不細工キャラが定着してしまってはいるが、パフォーマンス中の顔を見る限りでは、決して悪くないというか、むしろその素顔は「無個性な美人」に分類すべき顔だと思う(その点では、実は支配人に近いのかも)。色々な曲調に対応出来るタイプなので、去年の夏頃の「選抜漏れでツアーにも行けず、人数不足でH公演も出来ない」という状況は、非常に気の毒というか、勿体無かったと思う。
 さて、そんな彼女が、果たして「48帝国の帝都・秋葉原」で生き残れるのだろうか? 本店は「MC要員」として期待しているのだがろうが、はっきり言って「回し」の才能はないので、「いじってもらえるツッコミ役」を探すことが急務だと思う。天国野郎MCでは村重との絡みが注目されていたが、むしろ彼女の場合、ラジオでの相方でもあった「なつ」の存在が非常に大きかったと思うので、彼女のようなタイプのツッコミと組めば、その才能は遺憾なく発揮出来ると思う。現チームAでそれが期待出来るとしたら……、咲子さんかな、やっぱり(こまりこでもいいけど、自分でボケたがる傾向が強いので、食い合いになりそう)。
 最後に、ちぃずとの思い出を一つ。正直、劇場ではあまり絡んだイメージがない二人なのだが、一番最初のバラエティー48での「変顔対決」の強烈なインパクトは、今でも忘れられない。ちぃず自身は「テレビということを考えずに、やりすぎた」と言っているが、むしろあの放送があったからこそ、「ちぃずは、その気になればバラエティーでもイケる子なんだ」という期待を我々は抱くことが出来ている。彼女をそこまで本気させることが出来たのは、「これくらいやらないと、ちょりさんには勝てない」という「強大な壁」としての印象を強く与えることが出来たからなのだろう。これからも新天地で、次々と立ち向かってくるであろう「次世代の顔芸職人達」を、真っ向勝負の横綱相撲で迎え撃ってほしい。きっとそれが、48G全体の未来を切り開く上での、貴重な一歩となる筈である。

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