2014年5月28日水曜日

「梅本先輩」

 このブログを読んでいる人の中には既にお気付きの方も多いと思うが、私は三期生の中では外薗葉月がお気に入りである。歌もダンスも上手いし、トークの受け答えもしっかりしてるし、色々な意味でセンスも面白い。よく言われることだが、どことなく元SKEのくーみんを彷彿とさせる外見の雰囲気も、私の好みのタイプである。
 そして、嬉しいことに彼女はちぃずと仲が良いらしい。自分の好きなメンバー同士が仲良くしてくれるのは、ファンとしても非常に見てて心地良い。先日も、二人で一緒にパンケーキを食べに行ったという記事をぐぐたすに載せていた訳だが、そんな中、一つ気になる一節があった。
 それは「梅本先輩と一緒に食べたパンケーキ♪」という表記である。私が知る限り、「○○先輩」という呼称は、48Gではあまり用いられない。例外的にこの呼称をよく用いていたのは、元SKEのしゃわこ嬢であるが(彼女は自分より遥かに年下の珠理奈でさえも「珠理奈先輩」と呼んでいた)、上下関係に厳しいと言われるSKEですら、彼女のような存在は極めて稀で、大抵は「○○さん」と呼ぶのが一般的である。
 前にも書いた通り、どうもアイドルの世界は「上下関係」をはっきり出すのはよくないという風習があるようで、一部では「年上であってもタメ口を使え」という謎の圧力が存在するらしいが、私に言わせれば、これは敬語強要と同等以上のパワハラである。先輩に対して敬語を使うのは、私にとっては「ご飯の前の『いただきます』」と同じくらい「自然に口にする行為」であり、別にそれを言わない人のことを無作法だとなじるつもりもないが、「堅苦しくなるから、いただきます禁止」とか言われても、到底納得は出来ない。後輩に敬語を使われたからと言って、先輩が「壁がある」と感じるのは、はっきり言ってただの被害妄想である。もし本当に壁があるとしたら、それは敬語とはまた別の次元の問題であろう。
 さて、そんな「敬語使いたい派」 の私にとっては、先輩相手に頑に敬語を貫こうとする(5月9日の公演参照)ちぃずの感性には全面的に共感出来る。そして葉月も、ごく自然に「梅本先輩」なんて言葉が出てしまうくらい、「上下関係」を前提とした生き方をしてきた身だからこそ、ちぃずと気が合うのであろう。

 で、こういう時に便利な「ArKaiBu Project48」を用いて、「梅本先輩」でぐぐたすの過去発言を検索してみたところ、ヒットしたのは2件。今回の葉月の投稿と、そして4月21日のエミリーの投稿である。そういえば、エミリーも「ちぃず大好きっ子」だと言われてたな。やっぱり、上下関係を重んじる言葉を使いたがる娘ってのは、惹かれ合う傾向にあるのかもしれない。

 そして、ついでに「先輩」で検索してみたところ、ちょっと面白い検索結果が出てきた。以下は、その使用回数の上位10人である。

・坂口理子(102)
・兒玉遥(92)
・Kyoko Nishiyama(90)
・宮脇咲良(81)
・田島芽瑠(80)
・都築里佳(76)
・谷真理佳(73)
・犬塚あさな(72)
・冨吉明日香(67)
・草場愛(66)

 それぞれがどういう文脈で使っているのかは分からないが、少なくとも「先輩」という言葉を使いたがるメンバーは、圧倒的にHKTに多いようである(次いで、やっぱりSKE。サルオバは謎)。こういうのって、土地柄とかも反映してるのかな。まぁ、実際にその使用法を確認してみないと、この傾向が持っている意義はよく分からない訳だけど。

 何にせよ、私は、女の子同士がタメ口でキャッキャウフフしてる光景よりも、一定の上下関係に基づいた上でリスペクトし合ってる光景の方が、見てて心が和む。というか、前者は私にとってはあまりにも「異世界の文化」すぎて、ついていけないのよね、正直。
 そんな訳で、最後に、私の脳内妄想劇場「ヤンキー葉月とイケメンちぃず」を垂れ流しておきます。「マジやけん学園」の二次創作としてお楽しみ下さい。



「梅本先輩、このパンケーキ、まじパネェっすよ」
「そうか、気に入ったなら、私の分も食えよ」
「マジっすか? あざーっす♪ いやー、ホント、いつも梅本先輩には頭が上がらないっす。今は私、めろっぴ教にいますけど、梅本先輩の号令があれば、すぐにでも明太子軍に馳せ参じますからね」
「おいおい、簡単にチームを裏切るとか言ってんじゃねーよ。まぁ、お前んとこのトップは東京、ウチのトップは大阪に引っ越すっていう噂もあるから、そうなると、博多に残った私らは、それぞれに身の振り方を考える必要が出てくるけどな」
「じゃあ、その時は、梅本組の旗揚げっすか?」
「私はそんなガラじゃねーよ。それより、お前はどうなんだ? いずれは葉月組を作りたいって、前に言ってただろ?」
「いやー、それが、めろっぴ教の中での勢力拡大も、最近ちょっと停滞気味なんすよね……。こないだも、つっつんに皆の前で馬鹿にされちまったし……」
「じゃあ、一人、使える奴を紹介してやろうか?」
「え? 誰っすか?」
「私だよ。私が、葉月組の番頭になってやる」
「な、何言ってんすか? 梅本先輩が私の傘下なんて、そんな畏れ多い……」
「いいんだよ。そっちの方が、私の性に合ってる。それに『梅本組』だと、名古屋の連中と紛らわしいだろ? 『泉組』ってのも、モツ串一家の団地妻とごっちゃにされそうだし。やっぱり、『葉月組』の方がゴロがいいんだよ。お前もそう思うだろ?」
「どんな理屈っすか……(苦笑)。分かりました。じゃあ、葉月組の組長の座、お願いします。私は、若頭ってことで」

 ……そして、それを遠目に見つめつつ、ビーフジャーキーを噛み締めながら「梅本君……」と呟く明太子軍の少女が一人。彼女もまた、想い人を追って葉月組に加わるのか、それとも、新興勢力「愛鳳憂」の一員として、葉月組の前に立ちはだかることになるのか。

 次回「ホワイトデーの悲劇」

 博多の歴史が、また1ページ。

0 件のコメント:

コメントを投稿