2014年11月18日火曜日

ちぃずの仲間達29:田中奈津美〜天衣無縫な博多の神童〜

 また随分と間が空いてしまったけど、見てもいないコンサートについて偉そうに語るのもアレなので、久しぶりにメンバー考察記事を書いてみようかと。そんな訳で、チームHの中で最後に残っていた一期生、田中“ボス”なつみかん様の登場です。本当は、8月の生誕祭に合わせて更新しようと思ってたんだけど、どうしても内容がまとまらずに、書き上げることが出来ずに、気づけばもう11月。正直、ここまで悩んだのは、相方の(?)秋吉ちゃんの時以来かも。
 私の中では、彼女はある意味「珠理奈以上の神童」として位置付けられている。本人が認めている通り、歌もダンスも並以下だが、上手くなる必要は全くない。顔については、実は美人の部類なのではないかと私は思っているのだが、むしろこれ以上、綺麗にならない方がいい。彼女の最大の武器は、誰がどう見てもトーク力である。あの毒舌満載・怖いもの知らずのトーク技術は、「自虐ネタ」とワンセットだからこそ有効に機能するのであり、中途半端に技術や美貌に恵まれない方が、何を言っても相手や視聴者に「お前がいうな!」とツッコミ返してもらえる余地を残せる分、かえって好き勝手に言える。これは、村重のようなタイプには絶対に出来ない芸当であり、ある意味、ちょりまり以上にボスの方が指原の正統後継者なのではないか、と思える時もある。
 ただ、トークの幅を広げるためにも、もう少しちゃんと勉強はさせた方がいいとは思う。あるY時代は、小学生だから仕方ないとはいえ、単語の意味自体が分からなくて芸人との会話が止まる場面も多く、色々と「勿体無い」と思わせる局面があった。小学生時代からタレント業を続けると、どうしても勉強の機会が失われてしまうのは仕方のない側面もあるのだが、そこは周りの「大人」が少しでもサポートしてあげてほしいと思う。てか、彼女に限らず、公演開始前の待ち時間を利用して、メンバー相手の家庭教師を雇う金くらい無いのだろうか。てか、募集すれば「タダでもいいから教えさせてほしい」という人はいくらでもいると思うんだけどなぁ(私が博多在住なら、間違いなく立候補する)。
 そんな彼女のトーク力を讃えるエピソードは山のようにあるが、最近の私の中での一番のヒット作は、大変恐縮ながら、博多ではなくエビカルチョでの一幕である。街角アンケートにおける「女性が言われたくない一言」を当てるという企画で、司会の大久保さんが「私は言われたことはない」とヒントを出し、それに対して彼女が出した答えは「大久保さんみたい」であった。正直、ボケ(大喜利?)としてあまりにも完成度が高すぎるので、これはスタッフが考えたのではないか、とも思えるのだが、仮にそうだったとしても、こんな答えを堂々と出せる立場に弱冠14歳の彼女がいるというのが、バラエティー的には大きな強みと言えるだろう。
 とりあえず、HKTとして一番危惧すべきは、彼女を「SKE専任」という形で奪われてしまうことである。たとえそれが本人の飛躍に繋がる人事であっても、絶対に阻止しなければならない。極論を言えば、たとえ「花音とトレード」と言われても、断固拒否しなければならない。それくらい、彼女は博多の至宝である。非選抜だろうが、圏外だろうが、そんなことはどうでもいい。彼女を失うことは、ちょりまりを奪われた時以上の計り知れない損失になる。
 そしてもう一つの心配は、燃え尽き症候群である。若くして才能を発揮した子役タレントは、その「子役」としての役割を終えると同時に芸能界を去ってしまうことも多い。彼女の場合、「子供らしさ」を求められることは少ないが、むしろ「子供なのにこのキャラ」というギャップが一つの魅力になっているのも事実なので、加齢と共に自らの立ち位置に不安を感じてしまう可能性はある。だが、彼女のトーク技術に関しては、今後様々な経験を重ねることでまだまだ伸び代がある筈である。「子供なのに」という枕詞がなくても、純粋にトーク力だけで勝負出来るような、最強のマルチタレントへと成長してもらうために、周囲の人々には、彼女のメンタルケアに特に注意してもらいたい。彼女の自由奔放な毒舌話術こそ、今のH公演のMCの柱であることは、誰の目にも明らかなのだから。
 あ、でも、あんまり下ネタに頼りすぎる方向に進むのはやめてね。

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