2016年1月12日火曜日

最初で最後の(?)幕張メッセ

 正直、これまで私の中では「握手会のために遠征する」という選択肢を考えたことがなかった。はっきり言ってしまえば、私にはそれだけの金がない。なけなしの金をJRやスターフライヤーに捧げるくらいなら、その分、選挙に費やした方がいい、という発想だった。私の中では、劇場公演だけは「出来ることなら、生で見たい」という強烈な願望はあったものの、握手会自体は、選挙に費やせる僅かな金を削ってまで交通費を捻出するほどのイベントでもないとずっと思っていたのである。
 とはいえ、さすがに今回は話が別である。もう既に買ってしまった名古屋の握手券に対して「返品」と「東京での振替」という二択を提示されたら(今後の生活のことを考えれば前者の方が健全な選択肢だと分かっていても)後者を選ばざるを得ない。どうせもう、今年の選挙で大量購入する必要もないのである。せっかく、最後に挨拶出来る機会を作ってくれたのだから、これに乗らないという選択肢はあり得ない。
 そんな訳で、おそらく私のドルオタ人生において最初で最後になるであろう、握手会遠征に出発。途中、昨年の結婚の報告が遅れていた東京の親戚の家に立ち寄りつつ、5部が始まる直前のタイミングで、人生初の幕張メッセに到着。ZEDDのライブに向かう人々に流されつつ、微妙に道に迷いながらどうにか会場に辿り着くものの、入口受付の混雑具合に圧倒される。うむ、なるほど、これが関東の握手会というものか。やっぱり、名古屋とは全然規模が違うのね。
 で、どうにか検問を突破して、梅本レーンの予想以上の長蛇の列を目の当たりにすることに。まぁ、そりゃそうだよな。本来のこの枠を買ってる人に加えて、2月の名古屋と福岡の分の人達の振替分が入るんだから(てか、まさに私がそうなんだし)。そんな状態の中、とりあえず38枚を、3枚×8回と7枚×2回に分けて、本人から聞いた話を、以下にまとめておきます。

 とりあえず、卒業することが決定したのは、10月23日だそうです。日付まではっきり覚えていたということは、そこに至るまでの間に、色々と交渉やら何やらがあったのでしょう。決定するまではメンバーには一切相談しなかったものの、決定後は何人かには話したそうで(具体名までは聞きませんでしたが)。ちなみに、卒業を発表してから、後藤さんやコンさんに挨拶する時間はあったかと尋ねてみたところ、残念ながら時間が無くて出来なかった、とのこと。いずれ再デビューした後でまたお礼参りに行ける機会が訪れることを期待したいところですな。
 そして、卒業後の進路については、「大学に行きます」という、ちょっと意外な返答(てっきり、音楽系の専門学校かと思ってた)。東京の大学か、地元の大学か、という質問に対しては「秘密です」と言われてしまったものの、「音楽科ですか?」と聞いたら、微妙に言葉を濁しながら(おそらくは、特定されるのを避けるため)「音楽系のところです」とのこと。今の時点で、もう入学が確定しているような口ぶりだったので、多分、AO入試か何かで芸能経験のある学生を集めている大学なのでしょう。どこかは分かりませんが。
 その上で、ソロで行くのか、バンドを組むのか、というざっくりした質問には、これまた意外にあっさりと「ソロです。一人が好きなので(笑)」との回答。「まだ分からないです」とか、そういう形でボカされると思ってたのですが、本人的には、やっぱり、YUIさんみたいな方向性に憧れているっぽいですね。早い段階で方向性を絞ることが良いか悪いかは一概には言えないのですが、彼女のような一意専心型のタイプは、ひとまずは明確なヴィジョンを持って進んだ方が良いのかも(それでダメなら、またその後で考えれば良い訳で)。
 ちなみに、48Gには、卒業直後から普通にソロで芸能活動を続ける人と、しばらく充電期間を置いてから始める人がいますが、昔、ゆいみんが卒業後に名古屋のアイドルカフェで働いていた時に聞いたところによると、その辺りは卒業時の解約条件によるそうです(彼女の場合は、一定期間はメディアに出てはいけない条件だったそうな)。で、ちぃずの場合はどうなのかと(答えられないなら答えなくていいですよ、という前提の上で)聞いてみたところ、全く想定外の質問に驚いたような顔を浮かべながら「いや、特に何も決まっていないです」との事でした。とりあえず、何の足枷もない状態で解約してくれた博多運営には、素直に感謝です。
 で、将来的に、どんなメディアに出たいと思っているのか、ということを(U-Streamやニコ生という選択肢も提示した上で)聞いてみたところ、「テレビに出るよりも、今はとにかくライブがしたい」とのことでした。おそらく、テレビに出てメジャーになる、ということよりも、セミプロやアマチュアでもいいから、好きな音楽を好きな人達の前で奏でることを優先したい、というのが今の彼女の素直な願望なのでしょう。
 とはいえ、活動拠点が東京なのか福岡なのかも分からない状態では、聞きに行く以前に、まず活動しているという情報自体をサーチするのも難しい訳で。一応、ダメ元で本人に「ブログやtwitterをやる気は?」と聞いてみましたが、「無いです。SNS苦手なんで」という、予想通りの回答でした。でもまぁ、今の世の中、元HKTメンバーがソロでライブをするということになれば、どこかからかネット上に話は流れてくると思うので、気長に待つことにしましょう。
 その上で、このブログを「過去の思い出&他のHKTメンバーに関する雑感ブログ」として残しても良いかと尋ねてみたところ、本人的には全く問題ないそうです。ブログ名に「梅本泉」の名を冠したままにすることについても、快く許可して頂けました。ただ、卒業後に「ちぃず」の名を使う可能性について聞いてみたところ、「多分、使わないと思う」とのことだったので、やっぱり、ブログ名は変えようかな、と思っています。ぶっちゃけて言うと、彼女の帰りを待ちつつ、彼女の後継者を応援するようなブログ名にしようかと(一応、それについても本人に確認したところ、「お好きにどうぞ」的な反応でした)。
 ただ、もうしばらくは卒業の余韻に浸っていたい気持ちもありますし、それに、このブログのタイトルのまま書き続けたい題材がまだ結構残っているので、それを一通り書き終えてから、タイトルを切り替えることにしようかな、と考えています(その頃までには、あの子が公演に復帰出来ていることを祈りながら)。

 で、帰りの新幹線の都合上、私は21時がタイムリミットだった訳ですが、なんとか無事に20時半前に全員の握手会が終わり、最後は残っていたメンバー達も一緒に、お見送りをすることに。正直、「途中で抜けなければならない」という事情もあって、後ろの方にいたので、あまりはっきりと最後の姿を確認することは出来なかったのですが、あの場に立ち会えることが出来ただけでも、私は満足です。他メンの推しの人々も含めて、あれだけ多くの方々に残って見送られる存在となっていたことを、「HKT48の梅本泉推し」として、心から誇りに思います。いつか彼女が、一人のアーティストとして、仲間達と(そして私達と)どこかで再会する日を信じて、これからも静かに彼女のことを待ち続けていきましょう。

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